たなかようこ

一般市民のにっき

21.1.15 狙われたエビ

冷蔵庫に豆腐とハムしかなくなったのでスーパーに行く。

夕方以降はそうでもないが、午前中と昼の時間帯にはスーパーに秘めたる狂気をもった人が高確率で出没するとおもう。自分が普通だとおもっていてそれをまわりに押し付けるような人というか。そういう人が成長するとびっくりするようなクレーマーとかになるんだと思う。ある人はゆっくり食肉を選んでいる人にぶつかる勢いで食肉を選び取り、ある人はどの商品もひとつひとつ手にとって間近で見ないと気が済まないようだった。いろんな人がいるのはいい。でもなんだかピリピリした雰囲気でからだに悪かった。

殺伐とした空気を通り抜けて買ったエビでエビチリを作るもなんかネチョネチョしすぎてそんなにおいしくなかった。作るのに30分もかかったのが信じられない。

その間猫は台所に立つわたしの背後でエビを狙っていた。一度一尾を盗まれて床に落とされた。そのときすごく猫はゴロゴロ言っていた。どうしてもほしいものが目の前にあって、欲望が刺激されすぎるとゴロゴロ言うのかもしれない。

 

猫がさいきんamazonでいそいで買った机の下に敷くホットカーペットが暖かいことに気づいて、気がつけばそこにへばりつくようになった。

 

 

 

21.1.13 飛んで弾けるねこたち

今日は久しぶりにじっくり猫たちをねずみであそんでやった。

双子の猫のうち一匹はいつもねずみが保管されているひきだしにしがみついて、

やってくれとせがんでいた。その念願が叶ったのだ。

ねずみ大江戸引き回しというのが我が家にはある。

ねずみの紐付きおもちゃを延々とこたつのまわりで周遊させて、

猫がエンドレスでねずみを追いかけるというものである。

やる方は工夫なくねずみを引きずって歩き続けたらいいだけだし、猫も8割方食いついて飽きないので楽だ。

でもたまに猫が自分はなにをやっているのかという風に立ち止まって終わりになってしまう。

 

猫は昨日容赦なくわたしの腹の上に寝ていたせいか、消化が悪い気がする。

猫たちがわたしの布団や体の上に寝るとき、高確率で悪夢を見るのでやめてほしい。

 

 

 

21.1.11 菓子パン

日中はおやつっぽいパンばっかり食べていた。
朝からおしごとで慌て者の人が周囲からのプレッシャーで押しつぶされているのを見て、気の毒になる。
体に病気があるとかならともかく、慌て者の人に社会の風は冷たいといつも感じる。どこに行ってもこんなかんじだ。

仕事場の近くのおいしいケーキ屋さんがいつも買いに行こうとしたら閉まっている。
が、今日は運良く営業しているすきにケーキを買いに行けたのでうれしい。
そんなにお腹すいてないのに買ったケーキを食べる。
甘過ぎやしないか? と思った。でもおいしい。

電車でふとっちょの近未来ロリータを見た。なんだかずっといじけた表情をしていて好感を持てた。
ピンクのサテンのリボンでツインテールにしていた。

いま猫が棚から落ちかけて慌てていた。

 

 

朝は無防備

最近、朝目が覚めたときが精神的にいちばん無防備であることを知る。

考えなくてもいいことや、考えてしまうけどいつもは考えないように努力していることがふと頭に浮かんできて囚われてしまう。

このまえは引越しした翌日に「前の家の方がよかったな」とおもい悩んだし(結局前の家に帰った)、今日は「10代にもどりてぇ」という議題で大いに悩んだ。

こういう考えてもどうしようもないことは考えれば考えるほど毒で、布団から出てきたときには自分のマインドがかつてなくダウナーに仕上がっていた。

机の前に座っていると寒いので風邪を引きそう。

だので今日はもうおしまい。

 

猫たちは今日もこたつ周辺で過ごした。

活発な方の猫は念願のねずみ遊びをやった。1m以上跳躍していた。

 

いじわるばあさん

サザエさん長谷川町子著の「いじわるばあさん」を全巻買ってほくほくする。

サザエさん」の単行本を読破してしまって、それに代わるような昭和のファミリー感を感じたくて買ったが、本著はそんなかんじではなかった。

表向きはいじわるするばあさんのブラックユーモアだけど、いじわるでしか社会と積極的に接点をもてないナイーブで孤独な老人の話なのだと読み進めているうちにわかって切なくなる。自分も老いたときにこうなるのではないかとばあさんに同情してしまい心穏やかでない。たしかに、いじわるそうな人って年齢関係なく孤独なのかもしれない。自分にも思い当たる節がある。こわい。

いつも寝る前の儀式として「サザエさん」を読んで二世帯家族のすばらしさを感じて眠りについていたのに、いまではなんとなく自分の将来が心配になりながら寝ている。

 

外はびゅうびゅう風が吹く。雪やこんことかの童謡の中での冬の世界が現実に家の前で起こっている。つやつやした庭の葉っぱに雪が積もっている。猫たちに雪を見せたくて、ベランダに出してみたが、寒さが嫌だったのかめずらしく自主的に部屋に戻ってきた。あまり雪で興奮したりしないようだった。むしろ迷惑そうな顔をしていた。

 

今日は寒くて動けなくて時間を持て余したので、noteを初めた人の最初の記事にいいねを押しつづけるという善行を行った。みなに幸あれ。