たなかようこ

一般市民のにっき

いじわるばあさん

サザエさん長谷川町子著の「いじわるばあさん」を全巻買ってほくほくする。

サザエさん」の単行本を読破してしまって、それに代わるような昭和のファミリー感を感じたくて買ったが、本著はそんなかんじではなかった。

表向きはいじわるするばあさんのブラックユーモアだけど、いじわるでしか社会と積極的に接点をもてないナイーブで孤独な老人の話なのだと読み進めているうちにわかって切なくなる。自分も老いたときにこうなるのではないかとばあさんに同情してしまい心穏やかでない。たしかに、いじわるそうな人って年齢関係なく孤独なのかもしれない。自分にも思い当たる節がある。こわい。

いつも寝る前の儀式として「サザエさん」を読んで二世帯家族のすばらしさを感じて眠りについていたのに、いまではなんとなく自分の将来が心配になりながら寝ている。

 

外はびゅうびゅう風が吹く。雪やこんことかの童謡の中での冬の世界が現実に家の前で起こっている。つやつやした庭の葉っぱに雪が積もっている。猫たちに雪を見せたくて、ベランダに出してみたが、寒さが嫌だったのかめずらしく自主的に部屋に戻ってきた。あまり雪で興奮したりしないようだった。むしろ迷惑そうな顔をしていた。

 

今日は寒くて動けなくて時間を持て余したので、noteを初めた人の最初の記事にいいねを押しつづけるという善行を行った。みなに幸あれ。