たなかようこ

一般市民のにっき

鳥たちの公園

 

近所の公園は広くて池もあり、鷺の一群が暮らしている。

 

通常は人を避けて鷺たちは池や高いところにしかいないが、雨の日になると公園は彼らの支配下になる。

道行けば、通行人のように鷺たちが立っている。なぜかみな、池の中心に向かって立っている。

池には畳一畳くらいの孤島があって、ふだんみない鳥がいた。黒くて、胴が長くてなんだか遠目でもグロテスクだった。

あとで近付いて見ようと思っていたが、帰り道にふたたび戻ってくると、どこを捜してもいながった。

 

晴れた日、野球のグラウンドの芝生で鷺たちが日向ぼっこしていた。1羽は、猫や鴨が香箱坐りをするように腹這いになって休んでいた。

この一群は、午後の逆光で神々しく見えた。