たなかようこ

一般市民のにっき

21.2.7 街を北上

 

家が街の南にあるとして、街の北にある職場に自転車で行くことにした。

その距離13km、片道1時間30分ほどだ。

自転車で街を縦断することで、なんだか自分の住む街の全貌を把握したような気になり、電車に乗っていてはわからなかった土地勘を獲得する。

この街は、真ん中に坂が多く、あとは平べったい。

川を隔てて街のかんじが変わる。こんなにたくさん川が流れていることすらいままで知らなかった。あと、大きな暗渠になった川もある。

今回は、自転車で通るのに抜群な人も車もいなくて平らな道、しかもずっと走っていられる長い道を見つけられてうれしい。その平べったい道はホテルかコンサートホールかセレブ的大建築と警備員さんしかいない。こんな世界があったのか。

人のかんじも場所によって違う。

街の真ん中に行くと、ほんとうに誰もがおしゃれになる。

おしゃれな人たちがおしゃれな店に列をなしているのを見た。

その店は、高級花屋のようなシックな外観だったが、よく見ると定食屋だった。